Classici giapponesi con furigana
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われはうたえども やぶれかぶれ
蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ
室生 犀星
Leggi 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.726 caratteri · 90 schermate
転がりこまないように夜ひるなしに鎹が打ちこまれる筈だ、命のひびを治すのに横着にも私はこっそりと煙草をのんでひびが一日ずつ治ってゆくのを、一日あて後退させるということは主治医も知らないでいたずるい患者なのだ。
手押車が扉の前に来て廊下でとまった。つまり私はここでは手押車に乗るようになり、それが私が重症の人間に早がわりしているのだ。中年になる私の看護婦が手押車を押して、荷物運搬の役目をする自動エレベーターの中に、車ごと引きこむのであった。足の乱れも大したことのない私は仮病をよそおうて降下してゆく、一階に泌尿科があってその診察室の前で車が停った。私は一人の医師の前に腰を下ろしたが、医師は普通の声音よりもやや大きめに突然に冒頭から私を驚かした。「今までに淋病をしたことがあるかどうか。」
私は嘗てこのような無礼な訊問を受けたことがなかったので、却って物しずかにそういう経験はないと答えた。すくなくとも私にこの言葉が叩きつけられるということで、私という人間は仕事をはなれた平の人間になった時には、少しの威厳もなにもない、へなちょこ野郎にしか見えないという悲観的な見方を自分に加えて見てやれやれと思った。