Classici giapponesi con furigana
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ちのもじ
血の文字
黒岩 涙香
Leggi 血の文字 (ちのもじ) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 44.021 caratteri · 87 schermate
者ですから何気なく戸を開て、内へ這入て見ますると、可哀相に、此有様です」と言来りて老女は真実憫れに堪えぬ如く声を啜りて泣出せしかば目科は之を慰めて「いやお前が爾まで悲むは尤もだが、最う時が無い事で有るし先ず悲みを堪えて――女「はい堪えます、堪えます目「私の問う事に返事を仕て、さゝ、夫から何うした、其老人の死骸を見て其時お前は何と思ッた女「何と思わ無くとも分ッて居ます、甥の畜生が伯父の死るのを待兼て早く其身代を自分の物にする気になり殺したに極て居ます、私しは皆に爾云て遣ました目「併し、何故其甥が殺したに極て居る人を人殺しなどゝ云うは実に容易の事で無く其人を首切台へ推上すも同じ事だ、少し位は疑ッても容易に口にまで出して言触す事の出来る者で無い、夫くらいの事はお前も知て居るだろう女「だッて貴方、甥で無くて誰が殺しましょう、藻西太郎は昨夜老人に逢に来て、帰て行たのは大方夜の十二時でした、毎も来れば這入がけと帰掛とに大抵私しへ声を掛る人ですのに昨夜に限り来た時にも帰る時にも私しへ一言の挨拶をせぬから私しは変だと思て居ましたよ、何しろ昨夜其甥が帰てから今朝私しが死骸を見出した