Classici giapponesi con furigana
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こううんりゅうすい
行雲流水
Leggi 行雲流水 (こううんりゅうすい) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.645 caratteri · 22 schermate
そのセッカンのすさまじさというものは、それがイノチの終りの激しさを現したのかも知れないが、近所の人々がとびだして見物にきた程であった。呆気にとられる人々の眼前で、彼は全力をだしきってソノ子のお尻をヒッパタいて、ことぎれてしまった。
「病人はヒステリーになるものだ」
と云って、物分りのよい和尚はお通夜の席でソノ子をかばってやったものである。
「ほかに感謝の現しようもないので、お尻をヒッパタいたんじゃ。人間はそんなもんさ。ホトケは感謝しているのだよ」
誰もなんとも言わなかった。
「これよ。お前のお尻は可愛いゝお尻だよ。オヤジの寿命を養い、薬代を稼いだ立派なお尻だよ。なにも恥じることはないさ」
まったく可愛いゝお尻だろうと思われた。小柄で、痩せぎすであったが、胸やお尻には程よい肉がムッチリしていて、見るからに情慾をそゝるのである。和尚の様子が、今にもソノ子のお尻をさすりそうな感極まった情愛がこもって見えたので、人々は妖しさに毒気をぬかれたのであった。
吾吉のたのみを受けたので、ソノ子を訪ねると、弟妹は学校へ行ったあと、男靴が一足あって、誰か押入れへ隠れた様子である。