Classici giapponesi con furigana
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こううんりゅうすい
行雲流水
Leggi 行雲流水 (こううんりゅうすい) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.645 caratteri · 22 schermate
「これよ。出て来なさい。まんざら鼠ではないようだ。隠れることはない。人が隠れてきいていては、思うように話もできない。オヤジがお尻をヒッパタいて悶死したからには、男が遊びに来て泊っていても不思議はないさ」
ソノ子はうつむいている。和尚が立ち上って押入れをあけると、若い男がちぢこまって坐って、これも、うなだれている。観念して、這いだしてきた。
「ま、そこへ坐っていなさい。色ごとの邪魔をして、相済まんことじゃ」
和尚はトンチャクしなかった。
「実はな、漬物屋の倅にたのまれてきたが、あれはお前にゾッコン惚れているそうだ。お前がよければ結婚したいと云っているが、そちらの都合はどうだね」
「こちらは、都合がわるい」
「イヤにハッキリ物を言う子だね。お前さんは不都合かい」
「私もお父さんにお尻をヒッパタかれて、そのせいでお父さんが寿命をちゞめたからには、意地でもパンパンで一生を通さなければなりません。通してみせます」
「これは、ちかごろ、勇ましいことをきいたものだ。武士は額の傷を恥じる。支那で面子というな。顔が立つ立たないとは昔からきいているが、当世の女流はお尻で顔を立てるのかい」