Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
君の名はなんというんだい」
「マリイっていうの」
「ふーん、マリイか」
トニイはやたい店のよこの方をすこしかたづけ、そこにマリイのもっている花をならべました。そして木の箱をとりだしました。
「そこに腰かけて、待っているんだよ。絵本でも見てりゃいいよ。売りものだから、よごしちゃだめだよ」
トニイはまた本をよみはじめました。マリイは箱に腰かけて、ぼんやりしていました。
美しくきかざった男や女が通りかかっては、店の前にたちどまりました。絵はがきや絵本や細工物が、赤や白や紫の花とならんで、たいへんきれいでした。いろいろなものがよく売れました。
「どうだい、売れるだろう」とトニイはとくいそうにいいました。
「ええ」とマリイはにっこり笑いました。
夜おそくなって、トニイは立ち上がってのびをしました。そして、花のうれたお金と残った花とをマリイにわたしました。
「今夜はもうおしまいだ。よかったら、また明日おいでよ」
そして品物を箱にしまい、店をかたづけ、それを車につんで、その車をがらがらひっぱっていきました。
「さよなら」
マリイはそこにたたずんで、じっと見おくりました。
二