Classici giapponesi con furigana
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びんぼう
貧乏
幸田 露伴
Leggi 貧乏 (びんぼう) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8102 caratteri · 17 schermate
その二
「やかましいやい、ほんとに酒はどうしたんでエ。
「こうしてから飲むがいいサ。
と突然に夜具を引剥ぐ。夫婦の間とはいえ男はさすが狼狙えて、女房の笑うに我からも噴飯ながら衣類を着る時、酒屋の丁稚、
「ヘイお内室ここへ置きます、お豆腐は流しへ置きますよ。
と徳利と味噌漉を置いて行くは、此家の内儀にいいつけられたるなるべし。
「さあ、お前はお湯へいっておいでよ、その間にチャンとしておくから。
手拭と二銭銅貨を男に渡す。片手には今手拭を取った次手に取った帚をもう持っている。
「ありがてえ、昔時からテキパキした奴だったッケ、イヨ嚊大明神。
と小声で囃して後でチョイと舌を出す。
「シトヲ、馬鹿にするにも程があるよ。
大明神眉を皺めてちょいと睨んで、思い切って強く帚で足を薙ぎたまう。
「こんべらぼうめ。
男は笑って呵りながら出で行く。
その二
浴後の顔色冴々しく、どこに貧乏の苦があるかという容態にて男は帰り来る。一体苦み走りて眼尻にたるみ無く、一の字口の少し大なるもきっと締りたるにかえって男らしく、娘にはいかがなれど浮世の鹹味を嘗めて来た女には好かるべきところある肌合なリ。あたりを片付け鉄瓶に湯も沸らせ、火鉢も拭いてしまいたる女房おとま、片膝立てながら疎い歯の黄楊の櫛で邪見に頸足のそそけを掻き憮でている。