Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

Leggi 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.025 caratteri · 178 schermate

Aozora Bunko

これじゃあ思うように活動ができやしない。ああ、苦しい」

X号は腹を立てて、寝椅子の上にころがり、ふうふうぶつぶついうのだった。

博士は、隅っこの破れ椅子に腰をうずめ、息をひそめて、X号のつぶやきに聞き耳をたてている。

「きっとやって来るだろうと思ったが、やっぱりやって来やがった」と、X号はひとりごとをつづける。「このあいだのちんぴら少年どもが、警察に知らしたのにちがいない。あの少年どもはうるさいやつらだ、早くかたづけてしまいたい。おれをにせものだといっぺんで見やぶりやがった」

X号はぷりぷり怒っている。

遠くで、自動車のエンジンをかける音がした。つづいて警笛がしきりに鳴る。

「ははあ、とうとう警察のやつらは、捜査をあきらめて引きあげていくな。ばかな連中だ。ここに最地階があるとは知らないで、引きあげていくぞ、もっとも、やつらも手こずったことだろう。ようやく研究所の中へおし入ってみると、いるのは金属で作った機械人間ばかりで、ふつうの人間はひとりもいない。何をきいても、『私は知りません』の返事ばかり。ははは、困ったろう」

三角岳の研究所に谷博士と名のる、にせ者がいて、怪しい工場をつくっていることを、五人の少年たちが東京の検察庁へ知らせたので、警官隊がここへ乗りこんできたわけである。