Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おどるちへいせん

踊る地平線(上)

谷 譲次

Leggi 踊る地平線(上) (おどるちへいせん) di 谷 譲次 (たにじょうじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 168.926 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

つたなく、両頭ともに後塵を拝して、フェルステッドという余計な馬が一着をしめてしまったから、私たちもぺちゃんこだ。これでけちがついたとみえてあとの三回も負けつづけ、ひと頃は一攫七十金も領していたのが、あとでしらべてみると、とどのつまり三志ばかりの損だった。このフェルステッドなる怪馬にはみんながやられたらしく、一同かぎりなく口惜しがっていた。ただ、私の知っている範囲では、これによって一財産つくった人が世界にふたりある。ひとりは、言うまでもなく馬の所有主ユウゴウ・カンリフ・オウエン卿で、卿は、二、三日まえに田舎から電報で加入を申込んで、なんらの勝算なしに走らせてみたのだそうだが、それが思いがけなくもこんなことになって、卿もフェルステッドじしんも心からびっくりしている。そのびっくりしている現場が写真にとられて、次ぎの日の新聞に出ているのを私が見たんだから確かだ。が、これはまあいいとして、もう一人の利得者は一たい誰か? というと、何をかくそう、印度の――そして印度にいる――一赤んぼ――唐突にも――であった。では、そもそもどうして印度の赤ん坊が――となると、私は疑う。