Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいしんかい

迷信解

井上 円了

Leggi 迷信解 (めいしんかい) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 48.601 caratteri · 96 schermate

Aozora Bunko

その逃げ出だしたる日の所を墨にて消しおけば、やがてかえるものといい、船に酔わざるマジナイに、船の中に「賦」の字をかき、「武」の右肩の点を人の額にうちおかば、少しも酔わざること奇妙なりといい、狗の肝をとりて土にまぜて竃を塗るときは、いかなる不孝不順の女人にても至孝至順の人となるといい、五月五日に鼈の爪を衣類の衿の中に置けば、記憶の強くなるものなりというがごとき類のみである。多少道理を解するものは、いかに信ぜんとするも信ずることはできぬ。

マジナイの中には、一種の滑稽に属するものもたくさんある。例えば、俗に瘧のときに茄子を食するを忌むは、瘧のいゆるを落つるというによりて、茄子は熟しても落ちぬものなれば、言葉の縁をとりて茄子を嫌うに至りたりといい、また小児の頭にオデキのできたるときは、これを医するに「驫」の字をその上に書く。その意は、俗にオデキのことをクサと名づくるゆえ、馬をして草を食せしむるマジナイなりといい、また足に豆のできたるときも、やはり「驫」の字をその上に書く。これ、馬は豆を食する意なりと申しておる。今一例を挙ぐれば、明治二十四年の春ごろ、東京にインフルエンザ病大いに流行したることがあったが、俗にその名をオソメ風と申したことがある。