Classici giapponesi con furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Leggi 道標 (どうひょう) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 846.457 caratteri · 1672 schermate
「ほんとにおかゆだけよ」
「結構ですとも。――久しぶりだなあ、日本のおかゆなんて」
「わたしは、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)で三ヵ月入院していて、癒りかけのとき、それは、それは、つめたい、そうめんをたべてみたかったわ。それから、日本の海の、つよい潮のかおりね、波がさあっと来たとき匂う――あの匂いへ顔をつっこみたかった」
「そう云えば、日本の海辺ぐらい、潮のにおいがつよいところって、ほかにないんじゃないかな」
野沢の部屋には、入口と別の隅にもう一つドアがついていた。その外にうす暗い廊下があって水道栓とちょっとした流しがついていた。そこで伸子はボール箱からカロリン米を鍋にうつして洗って来た。そして野沢の大きいデスクのはじへアルコール・ランプをおいて鍋をかけた。玉子、果物が、紙袋のままそのわきに置かれている。鍋の番をする伸子は、デスクへ横向きの位置にかけていて、はなれたところに蜂谷と、寝台の上の野沢と、ゆったりした三角形の二つの点になって話している。
男二人は、ソヴェト同盟の五ヵ年計画について話していた。「リュマニテ」は、アメリカの恐慌、世界の資本主義生産の矛盾とするどく対照する新事実として、ソヴェト同盟の五ヵ年計画第一年度の成績が、ソヴェトの人々にとってさえ予想よりはるかに好成績であったことを告げて