Classici giapponesi con furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Leggi 金属人間 (きんぞくにんげん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.616 caratteri · 157 schermate
だが、そのこたえはなかった。
「誰か中にいるんだよ。おお、こわい」
「ネズミじゃないかしら」
「ネズミがあんな大きな音をたてて、ガラスをこわすもんですか」
「とにかく、これはただごとじゃないよ。わしらだけであけるのはやめて、お巡りさんにきてもらったうえでのことにしようや」
男の貞造が、そういって尻ごみをしたので、お松とおしげもきゅうに、こわさが増して、もう力を出す気がなくなった。
そこでもう一度、奥の主人にことわったうえ、おしげが交番へ警官を呼びにいった。
やがて若い警官の田口さんというのがきてくれた。そこでこんどは四人が力をあわせて、ドアにぶつかった。
四、五回ぶつかると、錠がこわれて、重いドアは風を起こして、さっと内側に開いた。
「ああッ……」
「こわい!」
ねまきを着たお三根が、入口からすぐ見える部屋のまん中に、あけにそまって倒れていた。
その部屋は、あとでたたみの間になおした部屋であったが、広さは十二畳もあった。お三根の寝床は左の壁ぎわにしいてあったが、お三根の死体はその中にはなく、たたみの上にあったのだ。
寝床は、この中で寝ていたお三根が何かの理由があって、ふとんをはねのけてはいだしたものと察せられた。