Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いさん

銀座復興 他三篇

水上 滝太郎

Leggi 銀座復興 他三篇 (いさん) di 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.579 caratteri · 82 schermate

Aozora Bunko

「あの人には社会奉仕って精神がわからないんだ。自分さえよければいいっていうんじゃあ国家は立って行きませんや。みなさんとごいっしょに、理解のいくように話をしてやって、結局明日まで回答留保という事になったんです。尤も回答留保ったって、先方がいうんじゃあないんで、こっちが胸をさすって、それまで猶予してやろうという意味あいなんですが。」

「なあに、あっしゃああんな鬼畜に等しい奴等に、理窟を聞かせたってはじまらねえっていうんだけれど、いい年をして手荒な真似をする事もねえと我慢してやったのさ。万一いやだとでもぬかしゃあがったら、鬼の住家を焼払っても、おもい知らせてやるつもりでさあ。」

町内の口ききは、めいめい自分の存在を明かにして帰って行った。

「困った事になったなあ。自分達は頭を使わない商売だし、翌日昼寝でもしていればいいんだろうが、夜どおし拍子木を叩いて歩き廻るのはかなわないぞ。」

後に控えていた妻を顧みて頭を掻いた。

「なんなら誰か人を頼んで、代って貰ったらいいじゃありませんか。」

「だって誰もそんな役を引受けはしないぜ。」

「そりゃあただ頼んだって引受けやしないけれど、車屋の若衆でも雇ったらいいじゃありませんか。