Classici giapponesi con furigana
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いさん
銀座復興 他三篇
水上 滝太郎
Leggi 銀座復興 他三篇 (いさん) di 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.579 caratteri · 82 schermate
」
「車屋か。いくら位やったらいいものかしら。」
「いくらもくれとはいわないでしょ。」
「そうでないよ。この頃は二三丁かけただけでも五十銭はくれというからね。それに外の家では主人が出るというのに、大きな屋敷かなんかならまだしもだけれど、俺んとこで代理を出したなんていうと、近所の口がうるさいぞ。」
夫婦は面白くない会話をやりとりした。
彼にはどうしてもその企てが悉く不合理に思われた。家を所有し、財産のある者こそ、組合をつくって夜廻でもなんでもするがいいが、借家住居で、泥棒が入ったって驚かない連中が、稼ぎに差支える労働に従う必要はない。それよりも金を出しあって、番人を雇う方がいい、守るべき財産の多い者は多く、少ない者は少し出金するがいいのだ。彼は強力な相手の立去った後で、勿論自説に同意するに極まっている妻を相手に、不満のはけ口を見出した。
その午後、隣人は又しても倒れた塀のあとかたづけの遅れたいいわけに来た。いよいよ数日のうちには人夫が来て、きれいにする事になった。その後には、こちらとの境界に限って簡単な垣根にしようかと考えていると語った。
「地震のおかげで、私も父の遺産の塀の外に出て来ました。