Classici giapponesi con furigana
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ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Leggi 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.529 caratteri · 155 schermate
めくらぶどうは感激(かんげき)して、すきとおった深(ふか)い息(いき)をつき、葉(は)から雫(しずく)をぽたぽたこぼしました。
東の灰色(はいいろ)の山脈(さんみゃく)の上を、つめたい風がふっと通って、大きな虹(にじ)が、明るい夢(ゆめ)の橋(はし)のようにやさしく空にあらわれました。
そこでめくらぶどうの青じろい樹液(じゅえき)は、はげしくはげしく波(なみ)うちました。
そうです。今日(きょう)こそただの一言(ひとこと)でも、虹(にじ)とことばをかわしたい、丘(おか)の上の小さなめくらぶどうの木が、よるのそらに燃(も)える青いほのおよりも、もっと強い、もっとかなしいおもいを、はるかの美(うつく)しい虹(にじ)にささげると、ただこれだけを伝(つた)えたい、ああ、それからならば、それからならば、実(み)や葉(は)が風にちぎられて、あの明るいつめたいまっ白の冬の眠(ねむ)りにはいっても、あるいはそのまま枯(か)れてしまってもいいのでした。
「虹(にじ)さん。どうか、ちょっとこっちを見てください」めくらぶどうは、ふだんの透(す)きとおる声もどこかへ行って、しわがれた声を風に半分(はんぶん)とられながら叫(さけ)びました。