Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 157.440 caratteri · 313 schermate
似ているようでも、手口は少しずつ違っていると思うが――」
「斑組の敵か何んかあって、一万二千両の金を奪い合っているんじゃありませんか」
「その一万二千両が、まだ匂いも嗅がせない」
「それがわかれば、四人を殺した相手もわかるだろうよ、――ところで、斑組六人男といわれているが、実は斑組五人男に一人女だったわけだね」
「お里が首領だとすると――」
「お前はあのお里の腕にあった賽の目の入墨を変だとは思わないか――多勢の人が聴いているので、あの場では物をいわずに、お前によく見て置くようにいった筈だが」
「そういえばそうですね、墨の色も変だし、針の跡だって胡麻をまいたような砂目になっていましたね」
八五郎もそこまで見て置いたのです。
「あれは生き身へ墨を入れたのとは違うように思うが」
「?」
「なア、八、よく思い出してくれ。生き身に入墨したのは、墨が流れるから、あんな具合に砂目に入るものじゃない――あれはお前」
「――」
八五郎はゴクリと固唾を呑みました。平次の言葉はあまりにも奇ッ怪です。
「あれは、死骸に入墨したのだよ。墨に青い絵の具をまぜて」
「親分、そんなことが出来るでしょうか」