Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.130 caratteri · 288 schermate
「清次郎は評判の良い男だと見えるね」
銭形平次の感のよさ。
「手堅い一方で、町内の評判者ですよ」
「お茂とか言ったね――菱屋の娘には行方知れずになった金蔵の外に仲の良い男がないのかな」
平次の問いはまた一転します。
「ありますよ。利八という遊び人で」
「調べてあるだろうな」
「近頃お茂が良い顔をしないので、ひどく腐っていたから、何をやり出すか判りゃしません。最初からこの野郎が一番怪しかったが、困ったことにその晩は馬道の賭場で夜明しをして、一と足も外へ出なかったそうで」
お神楽の清吉の調べもなかなかよく届いております。
「イヤにその晩に限って、皆んなはっきりしたことが判っているんだね」
平次も苦笑をする外はありません。
その時、ガラッ八の八五郎は、わめき散らしながら飛び込んで来ました。
「親分、有った――小判と小粒で三十八両。ボロに包んで天井裏に隠してありましたぜ」
「よしッ、逃がすなッ」
平次が一喝するのと、八五郎が跳びつくのと一緒でした。首筋を掴んで物蔭からズルズルと引出したのは、留守番に来ていた伝助。
「野郎ッ、太え奴だッ、神妙にせいッ」
「あッ、痛。お許しを願います。