Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.130 caratteri · 288 schermate
翌る日は、その代り、諸種の情報が一度に集まって来ました。千住の大橋屋に行ったガラッ八の報告は、平次の予想した通り、利八はこの一と月ばかり前から、浜夕という妓のところへ、三日にあげず通い詰めて、早手廻しの夫婦約束までしたということや、利八は相変らずすっからかんですが、いつか大金が転がり込むようなことを言っていたが、近頃はそれも口にしなくなったということでした。
一方奉行所の書き役の方へやった下っ引は、もっと重大なことを聴込んで来ました。それは、三年前菱屋が没落した原因というのは二番番頭の金蔵が、菱屋が永年にわたって手広く禁制の抜け荷を扱っていることを密告したためで、そのために、金蔵は罪を許され、御褒美まで貰って良い子になったということです。
その金蔵に万一のことがあると、菱屋の娘のお茂と、手代だった清次郎が疑われなければなりません。
あのお茂や清次郎に、そんな大それたことができるでしょうか。平次はもういちど考え込まなければならなかったのです。
「八、もういちど丸屋へ行ってみようか」
「ヘエ――」
平次とガラッ八が山の宿へ行ったのは、もう昼近い頃でした。