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Classici giapponesi con furigana

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に、さんば――じゅうに、さんば

鏡花短篇集

泉 鏡花

Leggi 鏡花短篇集 (に、さんば――じゅうに、さんば) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.305 caratteri · 66 schermate

Aozora Bunko

「ちょっと。」「何さ。」手招ぎをして、「来て見なよ。」家内を呼出して、両方から、そっと、顔を差寄せると、じっとしたのが、微に黄色な嘴を傾けた。この柔な胸毛の色は、さし覗いたものの襟よりも白かった。

夜ふかしは何、家業のようだから、その夜はやがて明くるまで、野良猫に注意した。彼奴が後足で立てば届く、低い枝に、預ったからである。

朝寝はしたし、ものに紛れた。午の庭に、隈なき五月の日の光を浴びて、黄金の如く、銀の如く、飛石の上から、柿の幹、躑躅、山吹の上下を、二羽縦横に飛んで舞っている。ひらひら、ちらちらと羽が輝いて、三寸、五寸、一尺、二尺、草樹の影の伸びるとともに、親雀につれて飛び習う、仔の翼は、次第に、次第に、上へ、上へ、自由に軽くなって、卯の花垣の丈を切るのが、四、五度馴れると見るうちに、崖をなぞえに、上町の樹の茂りの中へ飛んで見えなくなった。

真綿を黄に染めたような、あの翼が、こう速に飛ぶのに馴れるか。かつ感じつつ、私たちは飽かずに視めた。

あとで、台所からかけて、女中部屋の北窓の小窓の小縁に、行ったり、来たり、出入りするのは、五、六羽、八、九羽、どれが、その親と仔の二羽だかは紛れて知れない。