Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

。

おろく 今時には珍しい男さ。おきぬさん気が弱くっちゃいけないよ。女房でもなし情婦でもない女を、子供ぐるみにあんなにムキになって世話する時さんの親切に対してだって、弱い気を出しちゃすまないよ。――そりゃ赤ン坊の物だね。

おきぬ ええ。わたしの物を解いて拵えました。愚痴をいっちゃ済まないけど、こんな物が赤ちゃんの産衣なんです。

おろく こりゃ冬中お前が着ていた半纏だったね。

おきぬ 桜の花が咲きかけました。もう半纏でもありませんからねえ。(涙を隠して縫いつづける)

太郎吉 (廊下の奥より駆けてきて座敷へ飛び込み、障子を押える)

おきぬ 太郎吉どうしたんだい。

おろく 喧嘩でもして逃げてきたのか。

太郎吉 おっかちゃん、悪い奴がきたよ。

おろく えッ。ど、泥棒がはいったのかい。

太郎吉 下総の家へ、刀を抜いて来た奴ね、あいつ等が二人とも来やがったよ。(障子の破れからのぞき)ちえッ、まだ立ってやがるよ。

おろく 何だ。まッ昼間だというのに、刀を抜いて暴れ込んできやがったのかい。どこのどいつが喧嘩の尻を持ち込んだのだろう。

太郎吉 おばあちゃん行って追払っておくれよう。

おろく おい来た。