Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

徳之助 (当惑して答えず)

政吉  俺だって万更白痴狂人じゃなし、隠れていればいいものを飛んで出て文太郎をやっ付けたのは、微塵、俺が助かりてえためじゃねえ。恩に着せる気はねえが、おなかさんお前のためだ。

おなか はい――わ、わかって居ります。

政吉  徳さん、お前、おなかさんから聞いて知っているだろう。

徳之助 えい。おさんさんという方に、これが生き写しだということでしたら。

政吉  それ見やがれ知ってやがる。俺に別れてえ訳というのも、そのことからじゃねえか、この嘘つきめ。俺あ、おなかさんが文太の奴に引っ立てられるあの有様をじっと見ちゃあいられなかった。去年自害して死んだおさんが、金の威光で押えつけられ、強い力の奴等に押し潰され、泣いて窶れたあの顔つき、気の故か姿までが、同じように俺には見えた。我を忘れて飛び出したのは、おなかさんを助けてえの気持ではねえ、俺のおさんがいじめられるのを、知らぬ顔で見ちゃあいられなかったんだ。

徳之助 お心のうちはよくわかります。ではございますが。

政吉  黙ってろい、手前に俺の気持がわかるもんか。おなかさんならわかってくれるだろう。