Classici giapponesi con furigana
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まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate
おはま (お登世と共に通る。荒川を境に忠太郎の足取りがぱッたり絶えているのを知り、悄々として引返し来る)
お登世 (怺えかねて、啜り泣く)
おはま (慰めかねて言葉もなく、太息をつく)
お登世 おッかさん。
おはま (涙声で)え。
お登世 縁がないってものは、こんなものなのかねえ。
おはま あたしが、わ、悪かったからだよ。
忠太郎 (じッと聞いている。情合いよりも、反抗心が強くなっている)
お登世 何だかこの淋しいところに忠太郎兄さんがいるような気がしてならない。呼んでみようかしら。忠太郎兄さん――忠太郎兄さん。
おはま (力づいて)忠太。(といいかけて、何処にも答えがないので、見る見る力が抜ける)
お登世 だあれも居ないんだわ。(とぼとぼと歩き出す)
おはま (悄然として歩き出し、二人共に遂に去る)
忠太郎 ――(母子を見送る。急にくるりと反対の方に向い歩き出す)俺あ厭だ――厭だ――厭だ――だれが会ってやるものか。(ひがみと反抗心が募り、母妹の嘆きが却って痛快に感じられる、しかもうしろ髪ひかれる未練が出る)俺あ、こう上下の瞼を合せ、じいッと考えてりゃあ、逢わねえ昔のおッかさんの俤が出てくるんだ――それでいいんだ。