Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

茂兵衛 (外から声)ご免ください、相済みません。ちょっと申しあげます。お聞きくださいまし。

辰三郎 (度胸を据えて入口に行き、心張棒に手をかける)

茂兵衛 (声)こちらはお蔦さんと仰有います方のお家じゃございませんか、わたくしは川向うの人と交際を持たねえ者でござんす。

辰三郎 (低声に)お蔦。お前を呼んでいる。

お蔦  あたしを、そんな人はない筈だ。

辰三郎 (聞き澄まし、お蔦に向いて)茂兵衛という人だというが。(お蔦が知らないと首を振る、で、思い切って戸を開ける)

茂兵衛 (土間にはいり)相済みません、戸締りは元通り、なすって置くがようござんす。

辰三郎 お前さんはどなた。

茂兵衛 お眼にかかったことはござんせんが、おかみさんのお世話になった者でござんす。

辰三郎 え。

茂兵衛 (喫驚しながら怪しんでいるお蔦に向い、上り框に両手を突き重ね、頭をさげて小腰をかがめ、楽旅仁義の型で)お久し振りでござんした。その節はお助けを頂き有難うござんした。

お蔦  そういうお前さんは、どなた、なんでございましょう。

茂兵衛 お見忘れはごもっともでござんす。茂兵衛でござんす。

お蔦  (独り言を)思い出せないねえ。