Classici giapponesi con furigana
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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Leggi 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) di 木村 荘十 (きむらそうじゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.859 caratteri · 76 schermate
小牛ほどもある西蔵犬に噛みつかれたのだ。弾丸はそれている。デューランは拳銃をつかんで振り返ろうとしている。
孫は、あーッ駄目だッと思うと、西蔵犬に噛みつかれたまま、デューランに跳りかかって、頭で彼を突き倒すと、左に匕首をとって相手の顔を滅多斬りにしてしまった。
恐しい悲鳴に駈けつける足音を聞いた孫永才は、自分でも、どうして腕から離れない犬を、射殺したか分らなかった。彼は、部屋を飛びだすと背後に拳銃の音を聞きながら、もう応射する気力はなく、莫迦になった右腕をかかえ込んで闇の中を一散に走っていた。
彼はあっちにも、こっちにも、喚声と、夜空に響く銃声を聞いた。兵変だ、兵変だッ、という叫びも、自分を追う声のような気がして無我夢中だった。
孫永才が、弟のいる小屋へそっと逃げ帰って来たのは、それから小一時間もたってからだった。
彼は、老人や弟に迷惑をかけるのを惧れて、兵匪のように商家へ押入って、傷の手当をさせ、遠く廻り道をして帰って来たのだ。
「春生、老人はどうした?」
「さっき豚を持って来た飯店の小僧が、洪将軍の私兵と守備隊とが衝突して大変だというもんだから、私達に一歩も出るなと云い置いて」