Classici giapponesi con furigana
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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Leggi 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) di 木村 荘十 (きむらそうじゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.859 caratteri · 76 schermate
「そうか、それであの騒ぎなんだな」
孫永才は、片手で春生の手をとって云った。
「春生、驚くんじゃないぞ。兄さんは、洪将軍や、鉱山主を、昨夜機関銃でやっつけて来たのだ」
「ええッ」
盲目の二人は驚愕して一度に右左から孫に取縋った。
「それに、それに今夜は白人を滅多斬りにして来た。もう、ここにはいられないのだ……だが、何時か、きっと迎いに来るからな……それまで身体を丈夫にして」
「兄さん、あたいはいやだ。死んでもいいから一緒に連れて行って」
「春生! お前はまだそんな無理を云って俺を困らすのか」
孫永才は、片手で弟をひっ抱えた。
「孫軍曹、声が高いね」
それは老人だった。
「老人、申訳ありません」永才は老人の前に跪いて云った。
「おさとしもきかずに勝手なことをしながら、お留守を狙って来たのではありません。別れを云いにたった一目弟の顔が見たくて……」
「兄さんッ」
老人はその様子を凝っと見ていたが「孫軍曹」と改まって云った。
「わしは、あんたに教えられたよ。わしはあんたの遣り方を軽蔑していたが、偉いことをやったものだ。わしは初めて人間の情熱というものが、怖いもんだということをこの眼で見たよ」