Classici giapponesi con furigana
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あおいふろしきづつみ
青い風呂敷包
大倉 燁子
Leggi 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.612 caratteri · 28 schermate
「ご冗談でしょう。まさか――、あんな醜男、妹が好くわけないじゃありませんか」
「しかし、同棲までしていたんだからね」
「それや拠ない事情があったから――、ほんの申訳ばかりに、一緒の家で暮らしていたというだけのことですわ」
「どういう事情?」
「百合子は相当容色に自信があったもんですから、女優になりたい、と、口癖のように言っていたんですよ。すると吉川さんがそれを聞いて、いくら美人でも、立派な人の紹介がなくっては女優にはなれない、仮りになれたところで一生下積みで、スターなんかにはなれッこないんだ。そこへゆくと紹介人のいい人はどんどん出世する、幸い自分の伯父さんに映画会社の重役があるから、頼んでやろう、と云うんです。その代り、女優にしてやったら僕と結婚するんだよ、と冗談のように云ったんです。女優になりたい、という事しか考えていない妹は深い考えもなく、うかうかと約束してしまいました。ですが――、私の口から云うと可笑しいけれど、百合子はほんとに美しい顔をしていますし、姿もいいから、吉川さんに頼まなくったって、充分採用される価値はあると思うんですわ。それだのに、吉川さんッたら、僕が女優にしてやったんだ、と恩に被せて、遂々無理やりに約束を履行させちゃッたんですの。