Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

せいしゅんのいきのあと

青春の息の痕

倉田 百三

Leggi 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 127.338 caratteri · 254 schermate

Aozora Bunko

、第3水準1-90-38)わせ給うこと、私らに最も今大切なることは聖旨を呼び起こす熱き力ある祈祷なることをねんごろに説きました。そしてあまり彼女のなげく時には、どうせどの女をも恋することができないのならば、この女と共棲しようかとも思いました。けれど私は神を畏れました。何の誓もいたしませんでした。二人がどうなるか、何の私たちにわかりましょう? 私たちは神様の領分を侵してはなりません。

けれど私は私の車を送って旅館の灯の暗い下に立ちつくしていた彼女のあわれなる顔を忘れることができません。あるいはこれが一生の別れになるのではありますまいか。私たちには未来のことは少しもわかりません。けれど翌日妹とともに広島を出発して下関に向かう汽車のなかで「また会う日まで」の讚美歌を唱った時には、私の心は彼女を抱き、彼女を守り給えと一心に祈っていました。

汽車のなかは案じたる眩暈の発作も起こらず安らかに下関に着きました。その夜は貧しき従姉の家に一泊し、翌朝門司よる筑紫路となり二時間を経て別府に着きました。それから今の宿におちつくまではあわただしい不安な一週間を送りました。