Classici giapponesi con furigana
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あおふくのおとこ
青服の男
甲賀 三郎
Leggi 青服の男 (あおふくのおとこ) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.026 caratteri · 29 schermate
だけどよ、不用心だと思って、締りさちゃんとして引上げたゞ。所が八さア。今ンまの先、別荘の前さ通ると、裏口が開いてるでねえかよ。俺不審に思って庭さ這入って見ると、雨戸が一枚こじ開けてあるだ。俺、大きな声で呼ばったゞ。何の返辞もねえだ。恐々中さ這入って見ると旦那さアが書斎の籐椅子に腰さ掛けて眠っているでねえか。あれまア、こんな所で転寝さして、風邪引くでねえかと傍さ寄ると、俺もう少しで腰さ抜かす所だったゞ。旦那さアは眠ったようにオッ死んでるだア」
「そいつは事だゝ。すぐにお医者さア呼ばらなくちゃならねえだ。俺、町まで一走りして来べい」
「八さア、頼むからそうして下せえ。俺、この辺で待ってるだ。俺、一人であの家へ行くのは、おっかなくて、とても出来ねえだよ」
お徳は今更のように身顫いしながらいった。
僕は生きてる
「之アどうする事も出来ない。すっかり縡切れている」
八太郎の急報で飛んで来た町の寺本医師は死体を一眼見ていった。
それから眼を引っくり返して見たり、聴診器を当てたり、綿密に調べてから、
「狭心症だ。若いのに可哀想に――大分以前から心臓が悪かったらしいな」