Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おんぱのさつじん
音波の殺人
野村 胡堂
Leggi 音波の殺人 (おんぱのさつじん) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.399 caratteri · 30 schermate
新聞記者の悲哀
「博士」
「着換して来る、暫らく待ってくれ」
博士は静かに、本当に静かに研究室の外へ出て行きました。
「さア、解らない、犯人は誰だ、博士か、岡崎か、それとも――」
早坂勇の言うのを叩き消すように、
「あッ、博士は婆やを外へ出した。危ないッ」
「何をするのだ」
「外へ出るんだ」
千種は早坂勇の手を引いて、窓から転がるように外へ飛降りました。
同時に、
ジーンと全身に響く怪音、振り返ると研究室は、カーッと白光に充たされて、床も羽目も、卓子も、椅子も、いや、あの怪奇な機械さえも、木片細工のようにメラメラと燃えて居るではありませんか。
「あッ」
千種十次郎と早坂勇は、五六間飛退きました。炎の中には忿怒の塑像のような博士が、全身焼け爛れ乍ら、カッと此方を睨んで居るのです。
新聞記者の悲哀
千種十次郎はそれっきり三日社を休んでしまいました。
「何うした、見舞に行こうかと思って居たが――」
その肩を叩いた早坂勇、この外交記者と社会部長の仲は、腕の人と頭の人との違いはありますが、随分長い間の相棒だったのです。
「俺はもう新聞記者がいやになったよ」
「何を発心したんだ」
「研究室の一件さ」