Classici giapponesi con furigana
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あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.061 caratteri · 22 schermate
……まア、理詰めだな、たいして自慢にもなりはしない」
ひょろ松は、仔細らしくうなずいて、
「なるほど、そういうわけだったのですか。……聞いて見れば、わけのないことだが、あなたが、あたしの耳へ、これは、『写し絵』の仕掛で、欄間へ大蛇をうつすのだぜ、と囁かれたときには、さすがのわたしも、あまりあなたの頭の凄さに、思わずぞっとしましたよ」
顎十郎は、迷惑そうに手をふって、
「いやア、まあ、そう、おだてるな。……それにしても、太いのは、お年という女。……作平をそそのかしたのも、覚念坊をひっぱりこんだのも、みなあいつの才覚だったんだが、あんなしおらしい顔をして蛇を種に主人の娘を責め殺し、蛇姫様のお告げだといって、作平に家督をつがせ、じぶんがその女房におさまってうまうまお家を乗っとろうなどと企てるなんてえのは見あげた度胸。……ふ、ふ、ふ、たしかに女は魔物だよ」