Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ガドルフのゆり

風の又三郎

宮沢 賢治

Leggi 風の又三郎 (ガドルフのゆり) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.150 caratteri · 48 schermate

Aozora Bunko

「仕留めたぞ。仕留めたぞ。みんな来い」と平右衛門は叫びました。

「さすがは畜生の悲しさ、もろいもんだ」とみんなは悦び勇んで狐の死骸を囲みました。

ところがどうです。今度はみんなは却ってぎっくりしてしまいました。そうでしょう。

その古い狐は、もう身代りに疫病よけの「源の大将」などを置いて、どこかへ逃げているのです。

みんなは口々に言いました。

「やっぱり古い狐だな。まるで眼玉は火のようだったぞ」

「おまけに毛といったら銀の針だ」

「全く争われないもんだ。口が耳まで裂けていたからな。崇られまぃが」

「心配するな。あしたはみんなで川岸に油揚を持って行って置いて来るとしよう」

みんなは帰る元気もなくなって、平右衛門の所に泊りました。

「源の大将」はお顔を半分切られて月光にキリキリ歯を喰いしばっているように見えました。

夜中になってから「とっこべ、とら子」とその沢山の可愛らしい部下とが又出て来て、庭に抛り出されたあのおみやげの藁の苞を、かさかさ引いた、たしかにその音がしたとみんながさっきも話していました。