Classici giapponesi con furigana
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くびきりもんどう
首切り問答
佐々木 邦
Leggi 首切り問答 (くびきりもんどう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8332 caratteri · 17 schermate
今直ぐやめろと言うんじゃないだろう?」
「新学年までに転任してくれと言うんだ。学校の方でも然るべく心掛けて口を探してやるから、自分でも先輩に相談して見ろと言うんだ」
「それなら待っていれば宜いじゃないか?」
「何だ君も教頭組か?」
野口君は興奮していた。動もすると突っかゝって来る。斯ういう調子だから、態好く見限られたのだろうと思ったけれど、それを言えば憤るばかりだから、僕は宥め賺しながら、一伍一什を聴き取った。要するに野口君は議論に勝って喧嘩に負けたのらしい。教育界は何処もこんな風と断定して、方向転換の相談に来たのだった。何方も独身で、万事これからだ。僕は野口君に二三日泊って貰うことにした。先ず気分を落ちつかせる必要があった。丁度日曜で芝居へ行く予定になっていたから、好い幸いに案内した。東京の役者が来て、忠臣蔵をやっていた。
「君、教頭の野郎は、正に吉良のような奴だよ」
「ふうむ」
「おべっかを使う人間を大切にして、廉直の士を好まない」
「ふうむ」
「僕は反抗心が強いから、そういう奴のところへ態と行かない。しかし同僚は頻りに出入りしていた」
「ふうむ」
「朝、教員室で顔を合せると、昨晩は失礼致しましたと言って頭を下げる奴があるから直ぐ分る」