Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くびきりもんどう

首切り問答

佐々木 邦

Leggi 首切り問答 (くびきりもんどう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8332 caratteri · 17 schermate

Aozora Bunko

臥薪嘗胆

僕は決心がついた。試験を受けて役人になる」

「なり給え。僕が引っ張ってやる」

「君の親分の子分になる。試験が通ったら、宜しく推薦してくれ給え」

僕は同期生でも官海には三年の長がある。今までのところは極く有効に泳いで来たつもりだったから、試験や就職について心得を話してやった。

「文官試験はナカ/\の難関だ。しかも通過したからといって、直ぐに職にありつけるのではない。それから先は人格だ。人格の好いのが採用される。人格を分析すると、手蔓も少し入っているけど、要するに行政官は帝大法科出身者のうち最も優秀にして最も人格の高いものがなる。この故に行政官は地の塩である。世の光である」

「生意気を言うなよ」

「話だよ。今日一粒選りの階級を挙げるとすれば、指を先ず行政官に屈しなければなるまい」

「そういう料簡が官僚だと言うんだ。民間にだって、頭の好い人間は幾らもある」

「しかし君は官僚の軍門に降ったんだろう?」

「便宜上仕方がない。会社へ入っても宜いんだけれど、仇討ちの都合で官僚を利用するんだ」

臥薪嘗胆

野口君は翌年文官試験に通過して、間もなく東北のある県に属官として就任した。僕はその頃本省へ転じていたから、何かにつけて周旋することが出来た。