Classici giapponesi con furigana
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 魔術師 (まじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.264 caratteri · 280 schermate
しかも僕を唯一の邪魔者と目ざし、犯罪に先だって僕を誘拐した用意周到さ、並大抵の手段では奴に対抗することは出来ない。非常の事件には非常の手段が必要です。僕は波越君と相談して、あの突飛な芝居をやった。新聞社を欺き世間を欺き、そして犯人を油断させたのです。僕は玉村さんの邸へ入り込んで、あなた方の身辺を守護する為には、どうしても、犯人に僕が死んだと見せかける必要があったのです」
アア、それで一切が明瞭になった。犯罪が起る度毎に、音吉爺やが現場にウロウロしていたのは、彼が犯人でなくて探偵であったからだ。妙子が危く命をとりとめたのも、一郎が時計の針の断頭台から救われたのも、凡て明智小五郎の素早い行動のお蔭であった。彼がパチンコで妙子を狙ったことについては、後に分った所によると、あの時妙子は、知らずして毒薬の入った紅茶を飲もうとしていた。どこに賊が潜んでいるかも知れぬ。大声を出しては不得策だ。そこで、咄嗟の機転で、彼は丁度手にしていたパチンコを使い、コップを割って、飲むことが出来ない様にしてしまったのだ。
「分りました。僕は飛んだおさまたげをしてしまった。そうと分れば、こうしてはいられません。