Classici giapponesi con furigana
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 魔術師 (まじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.264 caratteri · 280 schermate
事件の第一の殺人が行われ、明智はのっぴきならぬ依頼によって、又その事件にかかり合わねばならぬ仕儀となったのである。
だが、彼は素人探偵とは云い条、看板を出してそれで生活している訳ではないのだから、いやだと思えば、別に差出がましく警察の御手伝いをする義務もない訳だが、この「魔術師」事件には何かしら彼をそそるものがあった。決して「蜘蛛男」以下の犯罪ではないという予感があった。(案の定、彼はこの事件では、一時は全く犯人の為に飜弄され、死と紙一重の瀬戸際まで追いつめられさえした)のみならず、彼がこの事件に乗気になったのには、もう一つ別の理由があったのだ。
素人探偵と恋愛。どうも変な取合せだ。ドイル卿は嘗つて、ある映画俳優から、ホームズに恋をさせてくれと申込まれて、ひどく困ったことがある。それ程、探偵と恋とは縁が遠いのだ。だが、犯罪の裏には殆ど例外なく恋がある。その犯罪の解決に当る探偵家が、恋知らずの木念人でどうして勤まるものぞ、とも云える。そんな理窟は兎も角、我が明智小五郎は、ある種の探偵家の様に、推理一点張りの鋼鉄製機械人形でなかったことは確かだ。
「蜘蛛男」