Classici giapponesi con furigana
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めいせつじじょでん
鳴雪自叙伝
内藤 鳴雪
Leggi 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) di 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 192.693 caratteri · 377 schermate
この時継母と同行したのは山本の家族であった。それから母にのみ見せて祖母などに見せないのは気の毒だというので、父は大奮発して、更に曾祖母と祖母を見せにやった。私はその時ついて行った。これが私の芝居見物の始まりであった。同伴したのは心安い医者などや、上屋敷にいた常府の婆連で、桝を二つほど買切って見た。
三田一丁目の屋敷から猿若まで二里もある。女子供はなかなかたやすくは行かれぬ。駕籠は大変に費用がかかるので、今の汐留停車場のそばにその頃並んで居た船宿で、屋根船を雇って霊岸島へ出て、それから墨田川を山谷堀までさかのぼって、猿若に達したのである。
私は暗いうちに起されて船に乗ったまでは覚えていたが、それから寝てしまって、目の醒めたのは、抱かれて河原崎座の中に這入る時であった。まだ灯がカヤカヤと点いていた。後に番附や鸚鵡石で知ったが、この時は一番目が嫩軍記、中幕勧進帳、二番目が安達原で、一ノ谷の熊谷は八代目団十郎、敦盛は後に八代目岩井半四郎になった粂三郎、相模は誰であったか今記憶せぬ。勧進帳は、富樫が八代目団十郎、弁慶は七代目団十郎、即ち海老蔵であった。海老蔵は一世一代というので、実に素晴らしい人気であった。