Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいせつじじょでん

鳴雪自叙伝

内藤 鳴雪

Leggi 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) di 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 192.693 caratteri · 377 schermate

Aozora Bunko

間もなく彼は召捕られて屋敷内の牢屋へ繋がれたが、一夜食物の差入口から一つの柱をこわして『牢抜』をした。よほど無理に抜けたと見えて、柱の釘に肉片が附いていた。そんな事にひるまず彼はその足で直ちに私のうちへ忍込んだのであった。盗み出したのは納戸にあった小箪笥で、その中から雑用金と銀金具物などを取り箪笥は屋敷内へ棄てて行った。

そこで藩にも差置けぬというので幕府の捕手の手を借りて召捕ってもらう事にした。もとより公然幕府の手を借りるという事は手数のことだから、ないないで捕手に物をつかって頼んだのであった。かかる者の徘徊するのはまず吉原であるから、捕手は吉原を探っていると、或る青楼の二階へかの男が上がろうとしている所を見つけた。彼は見附かったと知って巧に影を隠した。すると捕手は直ちに品川へ向って、そこの廓で捕えた。北から逃げた者は直ちに南に向うという捕手の見込が中ったのである。そして暫く屋敷の牢屋へ入れて置いたが、やがて牢中で死んだ。

一体この頃の刑法は、別に明文は無く、幕府及び諸藩では皆前例によって刑罰を与えていた。盗賊でも取った金額が多いかあるいは強盗であると、死刑に処するという事になっていた。