Classici giapponesi con furigana
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さとう
麻布襍記 ――附・自選荷風百句
永井 荷風
Leggi 麻布襍記 ――附・自選荷風百句 (さとう) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.256 caratteri · 77 schermate
宜しく若衆さんと云うべしお供さんと云うべし。恰も巡査を呼ぶにお廻りさんというに似たり。敬語の必要車夫馬丁に及ぶ。階級打破の実夙に挙がれりと云うべし。
○
家に下女下男あり。国に宰相大臣なくんばあらず。米を磨ぎ厠を掃除するは主婦の手ずから為す事能わざる処なり。此に於てか給金を払って下女下男を雇う。兵を置いて外に備え法を設けて内を治むるは人民のよくする処にあらず。此に於てか国民税を出して大臣宰相の俸給に当つ。有司の国に要あるや奴婢の家に於けるに同じきを思わば、人民たるもの官の失政吏の怠慢を見るに須らく寛大なるべし。奴婢は使いにくきものなり不経済なものなり居眠をするものなり気のきかぬものなり摘み食をするものなり。吏は役に立たぬものなり慾の深いものなり賄賂を取りたがるものなり。責むるは野暮なり。いくら取替えても同じ事なり。下女の出代は桂庵の徳にして主人の損なり。内閣の更迭は政治家の付目にして人民の損なるべし。
○
雨戸に工合よきは少し
厠に悪臭なきは少し
掃除屋の日取よく来るは少し
女房に気のきいたのは少し
下女に居眠りせざるは少し
宰相に清廉なるは少し