후리가나로 읽는 일본 고전
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おせいとうじょう
お勢登場
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 お勢登場(おせいとうじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,784자 · 24화면
「じゃ、お噺はよして、今度は隠れん坊をして遊ぼうか。おじさんも入るのだよ」
しまいに、彼はそんなことを云い出した。
「ウン、隠れん坊がいいや」
子供達は我意を得たと云わぬばかりに、立処に賛成した。
「じゃね、ここの家中で隠れるのだよ。いいかい。さあ、ジャンケン」
ジャンケンポンと、彼は子供の様にはしゃぎ始めるのだった。それは病気のさせる業であったかも知れない。それとも又、細君の不行跡に対する、それとなき虚勢であったかも知れない。いずれにしろ、彼の挙動に、一種の自棄気味の混っていることは事実だった。
最初二三度は、彼は態と鬼になって、子供達の無邪気な隠れ場所を探し廻った。それにあきると隠れる側になって、子供達と一緒に押入れの中だとか、机の下だとかへ、大きな身体を隠そうと骨を折った。
「もういいか」「まあだだよ」という掛声が、家中に狂気めいて響き渡った。
格太郎はたった一人で、彼の部屋の暗い押入れの中に隠れていた。鬼になった子供が「何々ちゃんめっけた」と呼びながら部屋から部屋を廻っているのが幽に聞えた。中には「ワーッ」と怒鳴って隠れ場所から飛び出す子供などもあった。