일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちくしょうだに

ちくしょう谷

山本 周五郎

山本 周五郎의 ちくしょう谷(ちくしょうだに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,788자 · 138화면

아오조라 문고

御用林の見廻りを済ませて、木戸へ帰って来た隼人を見ると、岡村七郎兵衛が門のところに立っていて、いま権八を追っている、と告げた。

「貴方がおでかけになるとまもなく、小者の三造と西沢がみかけたそうです」と岡村は云った、「道の向うの岩蔭から覗いていたんだそうで、すぐ二た手に別れて追って出ました、まだ帰って来ませんが、なにか変ったことはありませんでしたか」

松木久之助が「では」と云いかけ、隼人を見て口をつぐんだ。隼人はなにもなかったというふうに首を振った。

「権八だということは慥かなのか」

「さあ、――」岡村は肩をゆりあげた、「見たのは西沢と小者ですから、私はなにも知りません」

隼人は無表情に役所のほうへ去った。

追手に出たのは西沢半四郎と小者三人である。小野大九郎と乾藤吉郎は、十人の足軽たちと当番で御用林にいた。それで、木戸を無人にすることはできないので、岡村七郎兵衛だけが残ったのであった。――追手の四人はまもなく帰って来たが、そんなになが追いをしながら、権八を捉まえることもできなかったし、どっちへ逃げたかもわからずじまいだった。西沢半四郎は詳しい報告をしようとしたが、隼人はその必要はないと首を振り、今後は許しのない限り木戸をあけてはならない、と云った。