후리가나로 읽는 일본 고전
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ちくしょうだに
ちくしょう谷
山本 周五郎
山本 周五郎의 ちくしょう谷(ちくしょうだに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,788자 · 138화면
十
などというのがあり、また「あたま」「はら」「しり」という呼び名には、いつのころかわからないが、三人の男が一頭の鹿を射止めて三等分した。そのとき頭を取った男が「あたま」と呼ばれ、胴を取った者が「はら」、尾のほうを取った者が「しり」と呼ばれるようになった、と老人が注を加えてあった。ごんぜは「あたま」であり、せこじは「はら」であるが、「しり」の家は絶えているという。男は四十代の者が二人、五十歳以上の者が十一人、あとは小児が十人で、若者は一人もいない。女は男より十人も多いし、赤児から老婆までほぼ数が平均してい、娘と独身の女とが十三人もあった。
「白痴が男に二人、女に四人」と隼人は読んだ、「足萎えが男に三人、女に一人、聾唖者が女に三人、盲人が男に二人、――五十五人の中で不具者が十五人もいるとは、ひどいものだな」
人別帳を下に置いたとき、隼人の顔には深い疲労の色があらわれていた。
十
「月便」が木戸へ戻ったのは五日めの夕方であった。こちらから遣った人数のほかに、城下から荷を運ぶ小者が十五人来、これらは一夜だけ木戸へ泊って城下へ帰った。――隼人は小池帯刀に宛てて手紙を託したが、荷物の中には頼んでやった楽器、琴、篠笛、三味線、太鼓などがはいっていた。