일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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つゆのあとさき

つゆのあとさき

永井 荷風

永井 荷風의 つゆのあとさき을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,725자 · 148화면

아오조라 문고

女学校を卒業する前後二年あまり教を受けた仏蘭西の婦人マダム、シュールの手紙である。

マダム、シュールは東洋文学研究の泰斗として各国に知られている博士アルフォンズ、シュールの夫人で、始め良人に従い支那に遊ぶ事十余年、日本に留ることまた更に数年にして一度本国に帰ったが、その後良人に先立れ孀婦となった悲しみを慰めるため、単身米国を漫遊して再び日本に来て二年ほど東京にいた。鶴子が女学校の友達二、三人と語学と礼法とを学びに通ったのはこの折であった。マダム、シュールは巴里で亡夫の遺著を出版するについて至急な用事が出来たので、四、五日前またもや日本に来て、帝国ホテルに投宿したから一度訪ねて来るようにというのであった。

鶴子は進の起るのを待ち丁度正午の汽笛が鳴った頃、電話で聞合せてホテルへ往った。

マダム、シュールは西洋の老女にはよく見るような円顔の福々しく頬の垂れ下った目の細い肥った女である。日常の日本語は勿論不自由なく、漢文も少しは読める。『説文』で字を引く事などは現代日本の学生の及ばぬところかも知れない。

丁度食事の頃だったので、マダムは昼餉のテーブルに鶴子を案内して、亡夫の遺著を編輯するについて、第一に社寺または古器物の写真の不足しているのを補うためにこれを買集める事、第二には仏蘭西の本邸に儲えてある東洋の書画