일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほととぎす

ほととぎす

堀 辰雄

堀 辰雄의 ほととぎす을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,252자 · 60화면

아오조라 문고

などとそんな小さな子にまで揶揄われていらしった。少女はただもう困ったように袖を顔にしていた。殿はそういう少女の可憐な様子を、心残りそうにかえり見られがちに、帰って往かれた。

それからは御文を寄こされる度毎に、端にきまって「撫子はどうしているか」などとお書き添えになられるのだった。「山賤の垣は荒るとも」などと云う古歌を思い出されてか、そんな撫子なんぞとあわれな名をいつのまにかお附けになっていられるのも、本当に心憎いほどなお思いやりだこと。あいにくそれから殿も御物忌つづき、こちらも何かと物忌がちで、殆ど門も鎖したぎりなものだから、入らっしゃろうにも入らっしゃれず、そういう御文を毎日のように、門の下から差し入れさせて往かれるのも、それだけでもまあ大層なお心変りのように見える。

それから十数日ばかり立った或日の未の刻頃、「殿がお見えです」と言い騒いで、俄かに中門を押し開けなどしているところへ、車ごとお這入りになって来られた。

車の傍に男共が数人寄っていって、轅をおさえながら、簾をまき上げると、中から殿はお降りになられて、いきなり「綺麗だなあ」と仰ゃりながら、いまを盛りと咲いている紅梅を見上げ見上げ、その下を徐かにお歩きになって入らしった。