후리가나로 읽는 일본 고전
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むかでのあしおと
むかでの跫音
大倉 燁子
大倉 燁子의 むかでの跫音(むかでのあしおと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,542자 · 23화면
散々気焔を挙げて、いい気持になって別れましたが、それから間もなく、新生寺さんが株に手を出して、大分な負債に悩まされているというような噂を、ちょいちょい耳にするようになりました。
ある日の夕方、新生寺さんは白衣に黒の半衣という軽い装いで、私の住居に来られました。
ひと目見た瞬間、私は彼の心に非常な苦悶のあることを知りました。何か大事な相談でもあるのではないかと推察しましたので、故意と人の余り出入しない奥書院に通しました。彼は私の好意を謝しながら自ら立って銀襖を開け放ち、立聴きされない用心などをしていましたが、広い座敷に床の間を背にして、相対して座ってみると、急に彼は苦笑して、
『まるでお白洲に出たようですな。これでは固苦しくって、お話がしにくい』と云うのです。仕方なく今度は縁先に褥を持ち運んで、席を変えてみました。欄干に凭れて、膝を崩してみると気持まで砕けて和やかになりました。欄干の下は池です。時々鯉の跳ねる水音に驚かされる位で、静かでした。
そこで私は彼から妙な話を聞いたのです。
『実は夢に悩まされているんです。妙な夢に、――しかもそれが毎晩なんで、もう苦しくって、やりきれなくなりました。