후리가나로 읽는 일본 고전
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アラスカのひょうが
アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,988자 · 6화면
墨流しは、水面につくった薄い墨膜に、たくさんの孔をあけ、それを揺り動かしたときにできる模様である。孔をつくるには、微量の脂肪を使うので、この孔というのは、実は脂肪の薄い膜なのである。この脂肪の薄膜と、墨の薄膜とは、揺り動かされている間も、決してまざらない。それで墨の線条と、白いところすなわち脂肪の線条とが、交互にならんだ恰好になる。別の言葉でいえば、二本の墨の線条間には、必ず白い線がはいる。それで墨の線条は、どんなに曲がりくねっても、常にならんでいて、互いに交錯することはない。
この性質は、流体が層状流となって流れるときには、常にあらわれる性質である。流体が、その粘性によってきまる特定の流速以下で、ゆっくりと流れる場合は、渦が起きないで、流線は互いにならんだ形になる。この層状流の流線の形が、墨流しの場合にも、またマラスピーナの氷河の場合にも、出て来ているので、両者が同じ形をしているのも、当然なのである。
それにしても、平安朝時代の宮廷婦人たちの手遊びであった墨流しが、広茫六十キロの規模において、アラスカの氷河の上で見られるというのは、ちょっと面白い話であろう。