일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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パノラマとうきだん

パノラマ島綺譚

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 パノラマ島綺譚(パノラマとうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 78,920자 · 153화면

아오조라 문고

少くとも、千代子は、この始めての経験によって、生れて以来嘗て味ったことのない、夢幻世界の美に接した様に感じたのです。闇の彼方から、何か巨大なものの気勢がして、二つの燐光が薄れると共に、徐々に電光の中に姿を現した、縞目鮮かな旗立鯛の雄姿に接した時などは、彼女は思わず感嘆の声を放って、恐怖と歓喜の余り、青ざめて夫の袖にすがりついた程でした。

青白く光った、豊満な菱形の体躯に、旭日旗の線条の様に、太く横ざまに、二刷子、鮮かな黒褐色の縞目、それが電燈に映って、殆ど金色に輝いているのです。妖婦の様に隈取った、大きな目、突き出た脣、そして、背鰭の一本が、戦国時代の武将の甲の飾り物に似て、目覚ましく伸びているのです。それが大きく身体をうねらせて、ガラス板に近づき、向きを換えて、ガラス板に沿って、それとすれずれに、彼女の目の前に泳ぎ始めた時、彼女は再び感嘆の叫びを上げないではいられませんでした。それがカンヴァスの上の、画家の創作になる図案ではなくて、一匹の生物であることが、彼女にとって驚異だったのです。場所が場所であり、不気味な海草と蒼黒く淀んだ水を背景にして、おぼろなる電燈の光によってそれを眺めたのです。