후리가나로 읽는 일본 고전
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,698자 · 293화면
多蘭泊
(真岡をここまで書いたが、書いていて自ら興味のないことおびただしい。前のパルプ工場で緊張したので一寸気抜けのした体である。こうした記録的紀行は書きたくないのだが、いったい真岡という街が雅味のない街だったのだ。此処の駅を出てしまったら、何とか筆はかわるだろう。ここまではまず、息休めのブランクペエジとでも見てほしい。観光団のおつきあいで。)
多蘭泊
汽車は駛る。
玩具のような、小さな、薄汚ない、ゴトゴトゴトゴトピイの二三輛の聯結列車である。それが私たち観光団第一班のためにわざわざ臨時に仕立てたというのである。これがまた、真岡、アイヌ語のモウカ「美しい波の上」という美しい語義を持った樺太西海岸での第一の市街から、南へ南へ、終点本斗を指して出た、や、それは今出たばかりの煙の、むくり、むくり、むくり、ぽっ、ぽっぽっである。
汽車は駛る。
さして高くない一連の小山の麓に添って、
「や、これはひどいな、まるでザラザラの石ころまじりの、赤土ばかりじゃないか。この斜面は。」
「それでも上の方に椴松が見えるじゃないか、あっ、空が青え。」
「や、虎杖だ、これはどうも驚いた、虎杖ばかりだ。