후리가나로 읽는 일본 고전
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,698자 · 293화면
どうにも頭が病めてしかたがなかったのである。
が、私はその後甲板へ帰って見ると、それこそ眼を瞠って驚かねばならなかった。
あのペラペラが、日の丸がフッと掻き消えていたのである。そればかりではない。仮装の連中も観客の一人の影さえ、もう其処には見られなかった。ただ、一面に日の照らしが白く明るく、板と板との継ぎ目の塵埃屑のにじみさえが光り耀いていた。午後四時過ぎの涼しい静謐が其処にはあった。帆綱や欄干やケビンの何かの影も映っていた。
それは一時間と経つことか。たった十分か十五分のほんのちょっとした短時間のことである。それがどうだろう。あの恐るべき饒舌の何の名残も、あの金扇や日の丸の朱も、チョビ髭も、サーベルも、金モールも、お一二の帽子も、何一つとして、其処には影の影だに止めて居らないのだ。初めから何の踊りも口説も演歌も、あの淫靡も悪趣味も、其処には起らなかった、そうしたことを夢みるのはまるで痴人のたわいもない幻想としか考えられなかったのだ。
「何と驚いたお饒舌り家だったろう。だが、何と驚いた雲散霧消だろう。まるでお饒舌りの神様見たいな奴だったが。いや、お饒舌りの神様だったかも知れんて。