후리가나로 읽는 일본 고전
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 一寸法師(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,475자 · 194화면
僕は実はまだ一度も山野さんに逢っていないのだよ、熱がひどいらしいので。だが警察の保護なんか願っていないことは確だ。それをやるのは随分恥さらしだからね。三千子さんも蕗屋を憚って打開け兼ねていたのかも知れない。恋人にそういう前科を知られるのはつらいことだから」
「それだと、今度の事件は、この執念深い失恋者の復讐だったかも知れない訳ですね」
紋三は次々と現れて来た証拠品に面食った形だった。彼は今日この菊水旅館に来るまでは、幾分事件の真相をつかんだ気持でいたのが、明智の話を聞いている内に段々自信を失って行った。これらの証拠品が一体何を指し示しているのだか、明智がどんな判断を下しているのだか少しも分らない。不思議なことには証拠が一つ現れる度毎に、事件の真相が明かにはならないで、反対に益々ややこしく不明瞭なものになって行く様に思われるのだ。
「サア、その点も今のところ確なことはいえないが、もしこの男が下手人だとすると、色々つじつまの合わぬところが出来て来る。第一あの晩には外部から人の入った形跡が少しもないのだからね。といって丁度この男が出獄した時に、三千子さんが殺されたというのは、偶然にしては一致し過ぎている様にも思われる。