후리가나로 읽는 일본 고전
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えいがをつくるはなし
中谷宇吉郎集 第三巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第三巻(えいがをつくるはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,667자 · 95화면
ただ時折訪れる啄木鳥の声の外には、何の物音もなかった世界に、幼い子供の呼声が一つ加わると、何だか急に山が開けたという感じがするのが不思議であった。
もう馴れたことなので、山小屋の中を簡単な実験室に模様変えする仕事も、白樺のベランダに顕微鏡写真の撮影設備をするようなことも手順よく運んだ。物置にあずけておいた昔の木箱類を持ち出して見ると、顕微鏡を置く位置につけておいた目印まで、そのままに残っているのがなつかしかった。
仕事は非常に順調に進んだ。
着いた翌日には、もう待望の氷晶がちらちらと降るという思いがけぬ好機に巡り合った。渇えた人が水を飲むような思いで、つぎつぎと硝子板を空にかざしては、顕微鏡の下へ持って行った。普通の雪の結晶の場合は、硝子板にのった結晶の形が大体肉眼で見えるのであるが、今度の場合は余りに小さいので流石に見当がつかない。それだけに、顕微鏡の視野の中で、つぎつぎと結晶を探して行く時の心の張りには今迄に知らない味わいがあった。驚いたことには、これ等の氷晶の中には、ちゃんと角錐だの、砲弾型だの、微小角板だのという、低温室の中でもうすっかり親しくなっている結晶の様々の形が見られたのである。