일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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「もくせい」ごうのなぞ

中谷宇吉郎集 第六巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면

아오조라 문고

私が直接見聞したことではないが、あの終戦の奇蹟が、現実にこの日本の国に生まれたのには、牧野さんの力が大いにあずかっていたのである。広島の新爆弾は、数日にして、原子爆弾と確認されたのであるが、その威力の恐しさをリアライズして考え得る人は、当時の我が国の最高指導者の中には非常に少なかったのである。軍の主脳者たちの中には、この「新爆弾」による広島の壊滅を、サイパンの陥落や、連合艦隊の全滅と、同じレベルで考えていた人が多かった。

混乱と狂燥との世紀の渦巻の中で、牧野さんの知性は、ますますその輝きを増した。信頼し得る原子物理学者の意見を一言きくと、牧野さんは直ちにことの重大性をリアライズされた。そして困難な情勢の中で、参内を決行されたのだそうである。終戦の奇蹟の因って来たるところは、ジャーナリズムには、恰好の題目であろう。しかし直接見聞したことではないので、あまり立ち入らないことにする。ただ牧野さんが、その八十九年の生涯の最後の御奉公として、民族を「玉砕」から救うべく、身を挺されたことは事実だと思っている。

終戦後は立場がすっかりかわった。「バドリオ」としての監視から解放され、いろいろな訪問客があるようになった。